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モチーフ要素を無くし幾何学的な形態で全体を構成することで、ものとものが繋がる表情をより簡素に強く見せようとした。接合の表情や力学を見え易くするために余計な要素は排除しようと考え、制作物の中にシンボリックな接合の現象を設けることで対外的な伝わり易さを求めた。
 二つの幾何学的な基本形態が一ヶ所の接手によって繋がるかたちを設定し、その接合をこの制作物における主役とした。二つの基本形態は適度に空間を所有する量感を持たせるため、共に金属板を使用した箱状の形態にした。箱状の形態を作る際も溶接は使わずに、リベットを代表とする接ぎ手法で組み上げた。板材同士を垂直に接ぐ場合は、金属板に穴あけ又は切削を施し同一形状の雌型と雄型を作り、次に雄型を持った金属板を雌型の金属板に填め込み焼鈍又は熱間にて雄型を隙間なく叩き、雌型から外れないようにかしめていくといった具合だ。
 象徴的な接合部は差しほぞ接ぎを使用した。片方の基本形態がもう片方の中心部に垂直に挿し込まれる形状にし、ほぞ穴に挿した側を楔で留めて初めて一体の作品となる。大きさは周りよりも拡大することで他の接合部とは異なった印象にし、全体のかたちにおけるアクセントとした。

Sculpture
Iron
January, 2004
W1800×D900×H900

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